2019年8月23日[金] ハンズオン 14:00-17:00
2019年8月24日[土] セッション 10:00-18:00
in ヤフー 名古屋オフィス
名古屋市中村区名駅1-1-4 JRセントラルタワーズ 50F
https://www.towers.jp/office/access.html
FOSS4G
FOSS4GとはFree Open Source Software for GeoSpatialの略であり, オープンソースの地理情報ソフトウェアを指しています. また,それらを事例紹介や体験学習を通して学ぶイベント名でもあります. FOSS4Gは国際非営利組織のOSGeo財団により支援され, 日本における公式の支部としてOSGeo財団日本支部が活動しています.FOSS4G TOKAI は東海地方のイベントとして, 2017年にスタートし,今回で3回目の開催となります(昨年度の様子:FOSS4G Tokai 2018).
講師:吉中 輝彦
日時:8月23日[金] 14:00-17:00
初心者を対象とした,GISを利用する上で必要な基礎知識,データの表示などの基本操作から印刷用データの作成など,実際にQGISを操作しながら実習します.
・QGISの画面の見方と操作方法
・簡単なデータの入手方法
・データの表示方法
・印刷用データの作成方法
QGISのインストールには相当な時間が掛かる場合が想定されます.必ず事前のインストールをお願いします.OSはWindows 10を想定しております.他のOSに関しては不具合が発生する場合があることをご承知おき頂きますようよろしくお願い致します.
講師:株式会社オービタルネット 植田粋美
日時:8月23日[金] 14:00-17:00
ディープラーニングをはじめとするAI技術の進歩は著しく,GIS・G空間の世界でも活用され始めています.しかし,多くの場合AIの専門知識やプログラミング知識,データサイエンスに関する知識が必要になります.そこで本講義ではWebブラウザをインターフェースに機能学習するデータの設定や学習方法,また学習結果をもとにした予測評価などを行えるオープンソースのAIツール"H2O"を使って,G空間ビッグデータの分析を行います.H2OはRのモジュールとしても提供されていることから,今回はデータの整形にRも少し使って,R用モジュールとしてH2Oを読み込んでWebブラウザを動かします.分析結果はQGISを用いて可視化します.この方法を習得すればSignateなどの分析コンテストへの参加も可能になります.
時間 | 内容 | タイトル | スピーカー |
---|---|---|---|
10:00 | 開会挨拶 | ||
10:10 | セッションⅠ | 複数ピンをまとめて表示するYahoo!地図用のJavaScriptライブラリを作りました | 有限会社アップルップル 堀 悟大 |
10:30 | セッションⅡ | Yahoo! MAP 徒歩ルート検索精度向上の取り組みについて | ヤフー株式会社 森川 宗 |
10:50 | セッションⅢ | MySQL 8.0で強化されたGIS機能の紹介とシェープファイルのインポート手順について | Oracle Corporation 山﨑 由章 |
11:10 | 休憩 | ||
11:20 | セッションⅣ | Society5.0(☓)においてGISはどのような使われ方をするのだろうか。 | 中部大学 竹島 喜芳 |
11:40 | セッションⅤ | QGISを用いた文系大学におけるGIS教育の実践 | 愛知大学地域政策学部 駒木 伸比古 |
12:00 | スポンサー・ブース紹介 | ||
12:05 | 昼休憩 | ||
13:00 | セッションⅥ | Harmoware-VIS: 手軽に使える時空間情報の3次元可視化・分析ツール | 名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所 河口 信夫 |
13:20 | セッションⅦ | ざっくり理解するDeck.gl | 日本経済新聞社 清水 正行 |
13:40 | セッションⅧ | Leaflet + WebGL | インディゴ株式会社 松澤 有三 |
14:00 | 休憩 | ||
14:15 | セッションⅨ | ディープラーニングを地物ジェネレーターとして活用する | 株式会社オービタルネット
小林 裕治 |
14:35 | セッションⅩ | Deep Learningの前処理と後処理で使うGDAL/OGR | 五大開発株式会社 荒木 光一 |
14:55 | 休憩・おやつタイム | ||
15:20 | セッションⅪ | オープンソースでつくる地図サービス | 株式会社Geolonia 宮内 隆行 |
15:40 | セッションⅫ | 地域課題解決におけるオープンの役割:アーバンデータチャレンジへようこそ | 東京大学空間情報科学研究センター/アーバンデータチャレンジ事務局 瀬戸 寿一 |
16:00 | アンカンファレンス | ||
17:30 | 発表・共有 | ||
18:00 | 閉会 |
10:10 [セッションⅠ]
複数ピンをまとめて表示するYahoo!地図用のJavaScriptライブラリを作りました
Webサイトへの地図の埋め込みに Google Maps を利用する機会は多いと思います。昨年、Google Maps がクレジットカード情報の登録が必須になり、無料での利用が 28,000pv/月までと仕様が変更になりました。そのため、別の選択肢として、1日 50,000pv と Google と比べると 50倍以上利用が可能ということで、日本国内の地図であれば、Yahoo!地図 を利用することも検討に加えていいサービスではないかと考えております。地図に複数のピンを立てることについては、どのサービスでも可能ですが Google では公式に Marker Clustering という機能が提供されています。Yahoo!地図にはこの仕組みがなかったので Yahoo Maker Clusterというライブラリを今回作ってみたのでそれのプログラム的な説明と紹介になります。
10:30 【セッションⅡ】
Yahoo! MAP 徒歩ルート検索精度向上の取り組みについて
「Yahoo! MAP」アプリでは、ユーザーが徒歩で移動する際の課題解決手段として、ルート検索や徒歩ナビといった機能を提供しています。今回は現在進行形の徒歩ルート検索精度向上の取り組みについてお話しします。
10:50 【セッションⅢ】
MySQL 8.0で強化されたGIS機能の紹介とシェープファイルのインポート手順について
MySQLでは現在GIS機能を積極的に開発しています。このセッションでは、MySQL 8.0でのGIS機能と使用事例を紹介します。また、GIS分野でMySQLを使って頂くきっかけになるように、シェープファイルのインポート手順についても説明します(FOSS4G Hokkaidoで発見された課題に対する調査状況も報告します)。
11:20 【セッションⅣ】
Society5.0(☓)においてGISはどのような使われ方をするのだろうか。
我が国が目指すべき未来社会の姿としてSociety5.0が打ち出された。私はそういった時代の整理は誤りだと思っている。現代は、未だSociety3.0の末期だというのが持論である。そうした観点から、では未来の技術はどう使われるべきかGISを含んだ各種技術を俯瞰したい。
11:40 【セッションⅤ】
QGISを用いた文系大学におけるGIS教育の実践
2011年4月に設置された愛知大学地域政策学部は、「地域を見つめ、地域を活かす」をスローガンに掲げています。そのなかで、GIS教育を学部教育の柱に据えており、卒業後の利用も見据えて、2019年度より、QGISによるカリキュラムをスタートさせました。当日は、こうした文系大学におけるGIS教育の実践についてお話します。
13:00 【セッションⅥ】
Harmoware-VIS: 手軽に使える時空間情報の3次元可視化・分析ツール
13:20 【セッションⅦ】
ざっくり理解するDeck.gl
Uber社製ジオビジュアライゼーションフレームワーク「Deck.gl」を使ってみたい人向けに、はじめに知っておくと学習が楽になる前提知識や仕組みについて説明します。
13:40 【セッションⅧ】
Leaflet + WebGL
Leaflet とオープンデータを使ったWebアプリはすっかりおなじみですが、一般に大きなデータや計算量の多い処理は苦手と思われがちです。等高線生成・CS立体図生成などの課題を Leaflet + WebGL でトライしてみました。
14:15 【セッションⅨ】
ディープラーニングを地物ジェネレーターとして活用する
物体検出やセグメンテーション、GANなどで生成したデータは、FOSS4Gツールを用いてG空間データとして活用できます。特徴はその圧倒的な生成スピードです。当社事例では7000k㎡のオルソ画像から指定地物を25万件検出し、PostGISに搭載するまで6時間かかりません。本発表ではG空間分野におけるディープラーニングの活用方法を紹介します。
14:35 【セッションⅩ】
Deep Learningの前処理と後処理で使うGDAL/OGR
ディープラーニングによるDEMからの地すべり地形抽出において,データ作成や後処理などでGDAL/OGRを利用した.そこで,本発表では,どのようにGDAL/OGRを利用したのかを紹介する予定.
15:20 【セッションⅪ】
オープンソースでつくる地図サービス
Geolonia(旧TileCloud)では、MapboxGL や OpenStreetMap などの様々なオープンデータやオープンソースプロジェクトを活用し従来よりも自由度が高い地図サービスの提供をはじめます。このセッションでは弊社の地図が利用しているプロジェクトやオープンソースを活用することによるメリットなどについて説明させていただきます。
15:40 【セッションⅫ】
地域課題解決におけるオープンの役割:アーバンデータチャレンジへようこそ
FOSS4Gなツールやシビックテックの普及を通じて,地域課題解決に際してオープンデータやジオな技術・コミュニティが重要視されるようになってきました.特に今年は11月にアーバンデータチャレンジの全体中間シンポジウムを初めて愛知県で開催することになり,東海全体で盛り上がりを見せつつあります.本発表は,これまで7年間に渡り行ってきたアーバンデータチャレンジを事例に,オープンをキーワードにどのような取り組みが可能かについて議論したいと思います.
吉中 輝彦
数値解析技師 / ギルド:黎明の調べ